ビジネスの世界において「言語化する」ことの重要性

「言語化してあげないと部下は理解できないよ」「暗黙知を言語化して形式知にすれば業務はもっと効率的になるはず」……。

このように、ビジネスの世界では「言語化する」ことの重要性がよく語られます。

というわけで、ここではビジネスの世界において「言語化する」ことがなぜ大切なのかを再確認します。

【コミュニケーションスキル】「言語化する」ことってなぜ大切なの?
何で私が怒っているのか自分で考えてごらん……。

「言語化する」こと=「言葉にする」こと

ところで、そもそも「言語化する」とは、どのようなことなのでしょうか?なんだか難しいことのようにも思えますね。

しかし、あまり難しく考える必要はありません。多くのケースにおいて「言語化する」という表現は、単に「言葉にする」と同じ意味で用いられています。

・「言語化する」=「言葉にする」

というわけで、冒頭の「言語化してあげないと部下は理解できないよ」の一文も、「言葉にしてあげないと部下は理解できないよ」と読み換えることができます。

「言語化してあげないと部下は理解できないよ」
=「言葉にしてあげないと部下は理解できないよ」

「言葉にする」こと、それが「言語化する」こととなるわけです。



ビジネスの世界で「言語化する」ことはなぜ大切なの?

ビジネスの世界で用いられる「言語化する」という表現も「言葉にする」ことと同じ意味です。もう少し言葉を付け足すならば「言葉できちんと説明をする」ということになるでしょうか。

例えば、上司が部下に業務内容を指導する際には、この「言語化する」こと、つまり「言葉できちんと説明をする」ことが重要です。

なぜなら、(部下に対して)「このくらい言わなくても(説明しなくても)わかるだろう」「自分で考えろ」「目で見て盗め」といった昔堅気の指導方法は、現代のマネジメント手法としては通用しない、あるいは不適切であると考えられているからです。

ですから、社会人、特にマネジメントをする立場にあるビジネスパーソンにとって、「言葉できちんと説明をする」スキル、すなわち「言語化する」スキルが強く求められているのです。

【ビジネスの世界で用いられる「言語化する」の意味】

・「言語化する」=「言葉できちんと説明をする」

マネジメントをする立場にあるビジネスパーソンほど「言語化する」能力を身につけたい

しかし、マネジメントをする立場にあるビジネスパーソンの中には、「でも言葉にするのって面倒くさいよ。それに上司の言動を見ていれば、部下だっておのずとどうすればいいかわかるでしょうに」と考える人もいるでしょう。

それはそれで理解できる意見ですし、確かに優秀な部下ほど言葉にしなくとも、こちらの意図をくみ取って自発的に行動してくれます。

ただ、先ほども紹介したように、昔堅気の言葉を用いない指導方法は、現代のマネジメント手法としては通用しない、あるいは不適切であるという風潮が高まっています。

さらに言えば、全ての部下が優秀であるとは限りません。中には理解力が乏しく言葉で説明しなければわからない部下も存在します。そのような部下に対しては「言葉できちんと説明をする」、すなわち「言語化する」ことが必要です。

したがって、マネジメントをする立場にある(あるいは将来マネジメントをする立場を目指す)ビジネスパーソンは、いくら面倒くさくとも「言語化する」スキルを身につけなければならないのです。

「言語化する」能力=ロジカルな思考能力、コミュニケーション能力でもある

ちなみに、チームを引っ張るリーダーにとって必要なスキルとして、ロジカルな思考能力やコミュニケーション能力が挙げられることがあります。

「言語化する」能力は、このロジカルな思考能力やコミュニケーション能力とも密接に関係しています。

つまりロジカルな思考能力ができて、さらにコミュニケーション能力が身についていてはじめて、「言語化する」ことが可能となるのです。

感覚的に言葉を発することは誰にでもできることです。例えば「いいからこっちの作業をサクッとやっといて」「始末書書いといてね」といった表現。しかし、これらは「言語化する」こととは言えません。

「納期の優先順位を考えるとこちらの作業を先にやらないと効率が悪い」や「君は就業規則に違反したから会社のルールとして始末書を書かなければならない」などのように、ロジカルに相手に説明できることが「言語化する」ことになるのです。

「言語化する」ことのメリット

「言語化する」ことのメリットについて考えてみましょう。「言語化する」ことのメリットには、以下のような点が挙げられます。

【「言語化する」ことのメリット】

・勝手な思い込みがなくなる / 齟齬が生じなくなる可能性が高まる

・認識が共有される可能性が高まる

・作業効率が向上する可能性が高まる

このようなメリットがあります。ちなみに業務のマニュアル化なども「言語化する」ことの一例だと言えるでしょう。


いずれにせよ、「言語化する」ことは、社会人、特にマネジメントの立場にある人にとって、とても重要な能力のひとつとなるのです。


以上、「言語化する」ことの大切さについての再確認でした。ビジネスパーソンのみなさんの参考になれば幸いです。

<文責/M>

※本記事は2017年9月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。


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キーワード: マネジメント 人間関係
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