世はグルメアプリ戦国時代。サイトまで含めると老舗の「食べログ」、「ぐるなび」、「ホットペッパー」に新興の「Retty」、「ヒトサラ」、「miil」、ついでに忘れちゃいけない「LINE@」に「Yelp」まで、なかなかカオスな状況となってまいりました。
■ 注目したいブライトテーブルのグルメ Q&A アプリ「ペコッター」
そんな中でグルメアプリ戦国時代の台風の目となるのではないかと個人的に注目しているのが、ブライトテーブルが2015年3月にリリースしたグルメ Q&A アプリ「ペコッター」。
リリース以降、アプリ内の質問・回答数やユーザー数が順調に増加し、現在ではユーザー数が2万人を突破してるのだとか。これはすごいことですよ、旦那。
■ グルメ Q&A アプリって?
グルメ Q&A アプリというのは、例えば「渋谷でランチ食べたいけど、いいお店ないかな?」と思ったときに、そのまんま文章でアプリに入力すると、回答が返ってくるというもの。
で、この「ペコッター」、質問してから3分以内に1件以上、平均で5件くらいのお店が届き回答率は100%なんだとか。中の人頑張ってるんだろうけど超すげーよ「ペコッター」!
■ 「ペコッター」のウリはユルさ
「ペコッター」の最大のウリは、そのユルさ。
登録からしてユルく、ニックネームと性別、年代、自分が住んでいる"大まかなエリア"でいいというなかなかのアバウトさ。Facebook全盛時代にこのユルさは貴重です。
さらに質問するときは、友達に話しかける感覚でOK。アプリの説明文にもある通り、"ふわっとした質問"でもいいのです。
例えば…
渋谷で女子二人、予算一人3000円、ちょっとおしゃれな店でディナー。肉食べたい。
ふわっとふわっと。これで十分!3分以内に1件以上回答が来るんです。
さらにふわっとさせて…。
渋谷うまいラーメン。
これでもいいんだってばよ!こんなコミュ障な質問でも3分以内に1件以上回答が来る可能性が高いんですよ、旦那!!
これはSNSで他人と会話するのすら面倒な私にやさしい仕様だ!!他人行儀なおすましした文章を書く必要がないなんて実にユルい、ユルすぎるぞ「ペコッター」!
■ ズボラなあなたに「ペコッター」
おそらく「ペコッター」が威力を発揮するのは、ズボラな男性のデート用のお店選びの時じゃなかろうかと個人的には思うのです。
えてしてズボラな男性は、グルメサイトで一生懸命デート用のお店を探すものの、途中で面倒くさくなって適当にお店を選んじゃうのではないでしょうか?
そんな時こそ「ペコッター」!(ドラえもんが道具を出す時風に)
渋谷で勝負デート。予算は二人で二万。夜景が見えるところ。
そう「ペコッター」があなたのコンシェルジュになってくれるのです。すげーよQ&A アプリ。
■ 2015年11月にはブライトテーブルが資金調達を実施
真面目な話もしないといけません。むしろこちらが本題です。
2015年11月には、「ペコッター」を運営する株式会社ブライトテーブルが、ベンチャーユナイテッド株式会社から事業拡大を目的とした資金調達を実施。
調達した資金の使い道は以下であるとされています。
・開発体制の増強
・ユーザーサポートの強化
・予約サービスの拡充
・回答者へのインセンティブ付与施策
開発体制、ユーザーサポートと今後のユーザー数増加に向けての順当な資金調達であるのですが、注目したいのは回答者へのインセンティブ付与施策。グロースハックに本腰を入れようとしている雰囲気がプンプンしてきます。
さらに予約サービスの拡充というところからは、マネタイズは店舗会員によるストック収益を目論んでいるものとみられますが、これを回答とどう組み合わせていけるかがポイントになるのではないでしょうか。
キャッシュポイントは、他のグルメアプリ・サイト同様に①店舗会員、②ユーザー課金、③広告収入(ナショナルクライアント+バナー広告)の3つが柱になると思われます。
現在は順調にユーザー数を増やしているとのことですが、この先、どのように成長軌道に乗せていくか注視したいところです。
個人的には、食べログやRettyが取りこぼしている10代や20代前半層を取り込むことで、グルメアプリ戦国時代の最大の台風の目となる可能性があると感じます。
■ 「ペコッター」の今後の躍進に期待!
というわけでブライトテーブルが世に送り出したグルメ Q&A アプリ「ペコッター」。今後の躍進に期待だぺこーん!(はらぺこ君風)
はらぺこ君【公式】(公式キャラクター)
ペコッター(iTunes)
※本記事は2015年11月時点の情報を元に執筆されたものです。また商品・サービス等の感想については、あくまで個人の主観に基づくものです。あらかじめご了承ください。
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