ハローワークの求人票の給与欄は当てにしてはいけない!?
職探しをするときにみなさんがお世話になるのがハローワーク。
ハローワークには多くの求人票が並び、待遇も千差万別です。中には基本給の上限になかなかの高給を提示している会社もあり、思わず「本当?」と二度見してしまうケースもあるのではないでしょうか。
しかしハローワークの求人票の給与欄は、あまり当てにしてはいけないようなんです。
ハローワークの求人票の給与欄の例
具体的に考えてみましょう。
例えば、以下のような求人票がハローワークにあったとします。
《ハローワークの求人票の給与欄の例》
■a 基本給(月額平均)又は時間額
180,000円~600,000円
■b 定額的に支払われる手当
■a + b
180,000円~600,000円
■c その他の手当等付記事項
・家族手当
5,000~20,000円
・職務手当
10,000円~200,000円
・管理職手当
10,000円~200,000円
・賞与
あり 前年度実績 年2回・計1月分 又は 5万円~150万円
多くの人、特に中高年の方は基本給の上限600,000円や職務手当・管理職手当の上限200,000円、それから賞与の前年度実績の上限150万円といった数字に目を奪われてしまうのではないでしょうか。
「上限は無理だとしても上限と下限の間ぐらいはもらえるかな?」と考える人もいるかもしれません。しかし現実はやはり甘くはないようなんです。
では、ハローワークでこのような求人票の給与欄を見た場合には、実際にはお給料がいくらもらえると考えておけばよいのでしょう?
ハローワーク求人票の基本給は下限(最低額)に注目する!
ハローワークで求人票の給与欄を見る際には、「基本給の下限(最低額)がそのまま給与になる」と考えておくと、まず間違いないでしょう。特に中小企業の場合は、その傾向が顕著です。
例えば上記の例ならば、基本給の下限180,000円が1か月のお給料と考えておくのが無難です。
職務手当・管理職手当も当てにしてはいけない?
その他の諸手当てについても基本給と同様です。家族手当は、求人票の給与欄の記載通りに支払われることが多いのですが、職務手当・管理職手当などは常に下限(最低額)を基準に考えておきましょう。
基本給・職務手当・管理職手当の上限は、現在その会社に在籍する社員が実際にもらっている額の最高額が書かれていることがほとんどです。また中には水増しして書かれているものもあるようなので注意が必要です。
賞与の前年度実績もあくまで参考程度で
賞与の前年度実績も当てにしないほうがいいかもしれません。前年度実績はあくまで前年度の実績であり、今年も同じように支給される保障は一切ないのです。
上記の例で言うと下限(最低額)である5万円がもらえればラッキーぐらいに考えておくとよいでしょう。
《ハローワークの求人票の給与欄を見る際のポイント》
「基本給・職務手当・管理職手当・賞与は常に下限(最低額)を基準に考える」
面接の交渉次第で多少の上積みはある
基本給・職務手当・管理職手当・賞与…。常に下限(最低額)を基準に考えなければならないというのは夢も希望もないのですが、もちろん面接時の交渉次第で多少の上積みはあるでしょう。
ただし会社側が求めている資格であったりスキル・経歴を持っていないと、基本給や各種手当の上積みはやはり難しいかもしれません。
以上、ハローワーク求人票の給与欄の正しい見方についてでした。みなさんの参考になれば幸いです。
※本記事は2015年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。
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